ワンピースクロコダイルベルト 2024年 5月 27日
2024/6/3
究極のクロコダイルベルトとは何かということを考えました。
尾錠にダイヤを入れたとか、そういうことではない究極のベルトについて考える機会がありました。
たどり着いたのは全く継ぎ目のないクロコダイルのベルトです。クロコダイルのベルトはいくつかのパーツを組み合わせて作られていて、通常、6パーツくらいを継いでいることが多いです。
あまり知られていませんが、世界的に有名な、非常に高価なメゾンブランドのベルトは3つのパーツを2か所継いであります。これほどの仕事をしたものは、まずお目にかかることはありません。
継ぎ目のない1枚のベルトがなぜ作られないのかというと、ある程度大きな革を裁断すると考えると、最大で4本しか裁断することができず非常に無駄の多い取り方になり、ビジネス的に無理があるケースが多いという事が理由です。
次回に続く・・・
2024/6/13
では、継ぎ目のないクロコダイルベルトのディテールについて、究極は何かを考えました。 イタリア屈指の名工房(超有名メゾンのベルトのOEMを担当)で今回は作成することにしました。
表面のクロコダイルはH.C.P(エルメス・キュイール・プレシュー)製を使用し、継ぎ目はなく1枚に繋がったものを使用します。
芯と裏側も最高級のヌバックを使用して仕立てます。
ベルトループは手仕事で縫って仕上げます。
2本目のループを止める遊革留めは、最も綺麗に収まるように、埋め込むような仕様にしてあります。これは、ベルトの外周のステッチを仕上げの際に施さなくてはならない為、非常に複雑な仕事が必要となります。
つまり、外周を手縫いすることを除けば、現状考えられる最高の仕上げを施すと考えられます。