シルバーブレスレットとネックレス 2024年 8月 09日
2024/8/10
個人的に主張の強いアクセサリーをいくつも着用して試してきましたが、いつも身につけることができるブレスレットやネックレスは何かということを何年も、いや多分、十年以上考えていました。
いつも身につけられるもの(寝る時にも身につけられるもの)は、着用のストレスが少ないものがいい。であれば固い質感より柔らかな質感が良いと考えていました。
アクセサリーに求めるのは、洋服とのマッチング、素材感、破綻のないデザインと美しい仕上げ、さりげなく施されたディテールが大切だと考えています。
これ見よがしでなくて色っぽいもの。
そんな理想に近いものを作ろうと思い立ちました。
華奢で繊細な表情を持ちながら丁寧に作られたアクセサリーです。
奇抜なモノではなくて古典を大切にしようということです。
シルバーならば使い込めば味が出て、鈍いシルバーの輝きが感じられるモノができないかということでした。
ヴィンテージアクセサリー、色々な素材やパーツをリサーチしました。
辿り着いたのは、クラシックな喜平チェーンです。
次回に続く…
2024/8/13
カット面の違い、太さのバリエーションなど無数にあるバリエーションからベストなバランスを見つける作業は、砂浜でコンタクトレンズを見つけるとまでは言いませんが非常に苦労する作業となりました。
太さを比べ、喜平の形を見るという作業を経て2mm 幅の喜平チェーンが非常にバランスが良いので、それを採用しました。
通常のチェーンは、継ぎ目が見えたりメッキの質感が妙にキラキラしている為、チープに見える事が嫌でした。
更に、使えば鈍く美しい表情になるモノが良いと思い、どのような仕上げがあるのかを加工業者さんに教えていただきながら、仕上げ方法を決めるという作業を開始しました。 表面にサテン加工を施し、マットで少し白っぽい仕上がりにすれば長く使い込むことで鈍く理想的な雰囲気になるという事を発見しました。
ほとんどみられることのない2mm喜平のサテン加工チェーンを採用することにしました。そして引輪は、限りなくシンプルな古典デザインとしました。 ダルマと呼ばれるパーツは、通常は薄い金属板が使われるのですが、少し厚みを持たせサテン加工を施し、表側にダイヤを埋め込み、裏側には、ヴィンテージジュエリーに見られるホールマークを刻印しました。 表面は、使い込むほどにダイヤと鈍い光のコントラストが格好良くなり、裏側は、ホールマークの925とライオンの刻印が浮き出てきます。
そうやって仕上がったブレスレットとネックレスをすでに着用していますがファッションを選ばず、スーツからカジュアルに至るまで幅広くカバーできるアイテムとなりました。 首元でさりげなく主張してくれるネックレスと、手元にちらりと見える細身のチェーンブレスは、ダイヤとホールマークの部分がちらりと見える仕様。 接続部分までもが、さりげない「魅せる」ディテールと仕上がりました。
シーズン問わず着用できるお気に入りのアイテムです。 付け慣れていない方、アクセサリーが大好きな方(私がそうです)まで気に入っていただけるモノができたと思います。 クラシックなヴィンテージブレスやネックレスをつける気分で楽しんで育ててほしいアイテムです。