B-3を今作るなら

今回MOLECでB-3を作りました。
B-3は皆さんご存知の通り、フライトジャケットの名作です。
1930年代にアメリカ陸軍航空隊で採用されたもので、当時の飛行機は今と違って当然ものすごく寒い。
その中で着るために作られたので、厚いムートンに大きな襟という、かなり防寒性を重視した作りになっています。
僕はこういう服が昔から好きです。別に格好良くしようと思ってデザインしたわけではなくて、必要だからこうなった。
結果、それが格好いい。
ミリタリーウェアにはそういうものが多いですよね。
B-3も昔から好きですが、じゃあオリジナルに近いものを今着たいかというと、僕の場合はちょっと違います。
昔のB-3って、やっぱり結構重いんですよ。
ボリュームもあるし、かなり無骨。
それはそれで格好いいですが、今自分が着るなら、もう少し軽くて、すっきりしている方がいい。
今回作るときに考えたのはそのあたりです。
B-3の格好良さは残したいけど、ヴィンテージの再現をしたいわけではない。
今、自分たちが普通に着たいB-3を作りたい。
そこで、色もブラックを選びました。
これだけでもかなり印象が変わります。
ミリタリーの感じは残りますが、すごく都会的になる。
そして今回かなり意識したのが、着られる服の幅です。
B-3だからといって、デニムやミリタリーパンツだけに合わせるのではなく、ウールパンツのようなきれいなトラウザーズにも自然に馴染むようにしたかった。
インナーもTシャツ一枚の上からラフに羽織ることもできるし、ハイゲージニットを合わせてもいい。
そこまでカバーできるB-3にしたかったんです。
贅沢で、エレガントで、モダン。
B-3に使う言葉としてはちょっと変かもしれませんけど、僕はそのくらいの感じが今は格好いいと思っています。
それを作るうえで、かなり大きかったのが今回使ったスペイン産のムートンです。
