このムートンが良かった


今回使っているのはスペイン産のムートンです。
スペインはメリノ種の羊でも知られていて、メリノの羊毛は繊維が細くて柔らかいのが特徴です。

一般的なウールと比べてもチクチクしにくく、触った感じもかなり滑らかです。ただ、今回僕が一番気に入ったのはそこだけじゃなくて、毛の見え方です。カールが細かい。これがすごくいいと思いました。


B-3って襟とか袖口からムートンが見えるので、毛の感じでかなり印象が変わります。モコモコしていると、どうしてもB-3らしい無骨な感じが強くなる。

今回のものはカールが細かいので、すごく上品に見えるんですよ。
この上品さが、今回考えていた「Tシャツからジャケットまで」という振り幅を作るうえでも大事でした。

Tシャツやデニムに合わせたときにはB-3らしい男っぽさがちゃんとある。でもジャケットやスーツに合わせたときには、ムートンの質感が粗く見えない。この両方を兼ね備えている素材でした。


もちろんムートンなので暖かいです。羊毛は繊維の間に空気を含むので保温性が高く、それでいて吸湿、放湿性もあるので、湿気を吸って外に逃がしてくれる。

天然のメリノウールは臭いも付きにくいですし、繊維自体に弾力があるので、型崩れもしにくいです。この辺は昔から使われている天然素材のよくできたところですよね。

それと今回かなり大事だったのが、軽さです。僕は重い服がだんだん苦手になってきました(笑)。

特にB-3のような服は、格好いいと思って買っても、重いとどうしても着る回数が減ってしまうんですよ。
僕の場合は、まさにそうです。


今回は、暖かいのは当然として、できるだけ軽く着られることもかなり重要でした。
柔らかくて、暖かくて、見た目から想像するより軽いです。

それでいてムートンの表情がすごく上品。
今回のB-3は、この素材があったから作れた部分がかなり大きいと思います。