「ネクタイマエストロ並木孝之氏監修」 シルクレップタイ ブラウン(前編)

2026/4/28

ネクタイというプロダクトにおいて、ここまで信頼を置いている人物は多くありません。

私は長年、並木さんの知識とセンスを間近で見てきました。
ネクタイ業界において、間違いなくひとつの基準になる存在だと思っています。

知識量は圧倒的で、単なる理論にとどまらず、実際の装いにきちんと落とし込まれている。
それは、ご本人のスーツスタイルを見ればよく分かります。
派手さではなく、整っていること。
そして、どこか余裕を感じさせること。
そのバランスが、とても美しい。
今回、満を持して並木さんとのコラボレーションを展開することになりました。


「普通のレップ」ではない理由

今回のネクタイの核になっているのは、レップ組織です。
ただし、一般的なレップタイとは、明確に異なります。

並木さんの言葉を借りるなら、
“通常のレップよりも細かな畝で、より上品に表現している”
その一言に、このネクタイの本質があります。

通常よりもさらに細い糸を使い、そこへ緯糸を限界まで打ち込むことで、畝はより細かくなり、表情は繊細になりながらも、締めた時にはしっかりとした存在感が残る。
そんな絶妙なバランスを成立させています。

さらに、この独特の畝感を生み出すために、織機にも細かな調整を加えています。
単に細く織っただけではなく、 そこには“成立させるための設計”があります。
見た目には控えめでも、 手に取ると、普通のレップタイとは違うことが伝わる一本になりました。


後編では、今回もうひとつの核となる「ブラウン」と、 なぜ今あえてソリッドタイなのかについて書きたいと思います。