「ネクタイマエストロ並木孝之氏監修」 シルクレップタイ ブラウン(後編)

2026/5/1
色と機能、そしてソリッドタイの意味
今回のネクタイの、もうひとつの核となるのがブラウンです。
この色は、既存の糸では思い描いていた表情が出せなかったため、 並木さん自身が理想とするブラウンを新たに染めています。
ここが、このネクタイの大切なところです。
単なる色出しではなく、“合わせるための色”として設計されていること。
グレースーツにも、ネイビースーツにも、ブラウンスーツにも、ベージュスーツにも。
どの色に合わせても違和感なく馴染みながら、それでいて埋もれない。
強く主張しないのに、装い全体を自然に整えてくれる。
そんな絶妙なバランスを目指して作られています。
なぜ今、ソリッドタイなのか
柄物のネクタイが増えている今、 あえてソリッドを選んだ理由はとてもシンプルです。
一番使うからです。
そして、最も差が出るのもソリッドタイだと思っています。
畝の出方や色の深さ、締めた時の収まり、そして緩みにくさ。
そうした細かな違いが、最もダイレクトに表れるのがソリッドです。
誤魔化しが効かないからこそ、 その一本の完成度がそのまま伝わります。
だからこそ、こういうクオリティのものを一本持っているかどうかで、 装い全体の精度は大きく変わってきます。
派手なネクタイではありません。
ただ、毎日使える。そして、確実に整う。
その“当たり前”を、高いレベルで成立させた一本になりました。
並木さんの知識と経験、そして実際の装いの中で積み重ねてきた感覚。
その答えが、そのまま形になっています。
非常に静かで、それでいて完成度の高いネクタイに仕上がりました。
