販売開始時期:12/21(土)予定
価格:8,800円(税込)予定
商品が完成するまでの途中経過を随時更新してまいります。どのように仕上がっていくのか、ぜひご一緒にお楽しみください。
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THE SOLE のベルトの尾錠や時計の尾錠は、東京の町工場にて真鍮の無垢材を一つ一つ削り出して作ってもらっています。
ふと真鍮無垢の削り出しのボールペンができないか?と思うことがありました。
六角形のクラシックなフォルムの鉛筆を真鍮で再現し、しっかりとした手持ち感があり、使い込めば真鍮が馴染み、味が出てくるもの、というアイデアからスタートしました。 どんなことが技術的に可能でどんなことができないかも知らないまま、工場の担当の方と二人三脚での作成が始まりました。
最初に決めたのは長さと太さ。 日本人の手になじみやすいような太さと心地よい手持ち感を実現する長さです。 そこから大まかな形を削り出して細かい形を調整します。
同時にキャップの形状も考えました。 キャップのイメージは昔懐かしい鉛筆キャップを削り出しで作ること。 通常は絞りで作るキャップを削り出しで作ります。 キャップを刺した時の押し心地が良いものを作ろうということ、キャップを刺したあとにバランスの取れたシェイプになるように長さを決めていきます。
軸の長さ、キャップの長さ、キャップの角度など何度も作りながら細かく調整していきました。
またキャップの押し心地には非常にこだわりスッと押せて緩みがないように、心地良いバネ感があるような仕組みを作るキャップの切り込みを施しました。
ペン先の部分を回転させて芯を入れ替える仕組みを想定していたので、適切な芯の長さはどういう長さになるのか?書き心地の良い芯をいくつか試し、芯を2つに絞りこみました。 そして、穴を掘って差し込み口を作れるかを考えました。
穴の深さはどれくらいか?実際に穴を掘れるのか?と言うことを試す中で、工作機械の限界の深さがわかったので、芯は一つに絞られました。
当然芯は市場で容易に手に入れることができるものを選びました。
ペン先を回すことで差し替えができて、ネジ部分が見えないように作るため、ネジの具合を細かく調整しました。溝が見えたり、段ができない滑らかな継ぎ目を目指して何度かプロトタイプを削って行きました。細かい調整の末、理想的なペン先となりました。
六角形の鉛筆を模して作ったものですが、ボールペンらしさを加え、そして立体的な造形の美しいバランスを求め、ペンのお尻に丸みを設けることを考えました。
ただ単に丸く削るだけでは物足りなさを感じ、重さを調整するバランサーの役割を持たせることにしました。
厚みのあるネジを作り、軸側を掘ることで、ペンのお尻に取り外し式のエンドを作成しました。造形が完成したのち仕上げを決めてゆきます。
理想的な仕上げは真鍮の自然な味わいがありながら使い込めばその人らしさが出るような表面仕上げを求め、塗装、メッキなど色々な案を経てナチュラルな肌にほんの少しだけラッカーを吹いて仕上げました。
艶はあるけどギラギラしすぎない、使い込めば真鍮らしい色の変化をしていくという非常に感覚的なものを頑張って作りました。
written by Kotaro Shindo
ふと真鍮無垢の削り出しのボールペンができないか?と思うことがありました。
六角形のクラシックなフォルムの鉛筆を真鍮で再現し、しっかりとした手持ち感があり、使い込めば真鍮が馴染み、味が出てくるもの、というアイデアからスタートしました。 どんなことが技術的に可能でどんなことができないかも知らないまま、工場の担当の方と二人三脚での作成が始まりました。
最初に決めたのは長さと太さ。 日本人の手になじみやすいような太さと心地よい手持ち感を実現する長さです。 そこから大まかな形を削り出して細かい形を調整します。
同時にキャップの形状も考えました。 キャップのイメージは昔懐かしい鉛筆キャップを削り出しで作ること。 通常は絞りで作るキャップを削り出しで作ります。 キャップを刺した時の押し心地が良いものを作ろうということ、キャップを刺したあとにバランスの取れたシェイプになるように長さを決めていきます。
軸の長さ、キャップの長さ、キャップの角度など何度も作りながら細かく調整していきました。
またキャップの押し心地には非常にこだわりスッと押せて緩みがないように、心地良いバネ感があるような仕組みを作るキャップの切り込みを施しました。
ペン先の部分を回転させて芯を入れ替える仕組みを想定していたので、適切な芯の長さはどういう長さになるのか?書き心地の良い芯をいくつか試し、芯を2つに絞りこみました。 そして、穴を掘って差し込み口を作れるかを考えました。
穴の深さはどれくらいか?実際に穴を掘れるのか?と言うことを試す中で、工作機械の限界の深さがわかったので、芯は一つに絞られました。
当然芯は市場で容易に手に入れることができるものを選びました。
ペン先を回すことで差し替えができて、ネジ部分が見えないように作るため、ネジの具合を細かく調整しました。溝が見えたり、段ができない滑らかな継ぎ目を目指して何度かプロトタイプを削って行きました。細かい調整の末、理想的なペン先となりました。
六角形の鉛筆を模して作ったものですが、ボールペンらしさを加え、そして立体的な造形の美しいバランスを求め、ペンのお尻に丸みを設けることを考えました。
ただ単に丸く削るだけでは物足りなさを感じ、重さを調整するバランサーの役割を持たせることにしました。
厚みのあるネジを作り、軸側を掘ることで、ペンのお尻に取り外し式のエンドを作成しました。造形が完成したのち仕上げを決めてゆきます。
理想的な仕上げは真鍮の自然な味わいがありながら使い込めばその人らしさが出るような表面仕上げを求め、塗装、メッキなど色々な案を経てナチュラルな肌にほんの少しだけラッカーを吹いて仕上げました。
艶はあるけどギラギラしすぎない、使い込めば真鍮らしい色の変化をしていくという非常に感覚的なものを頑張って作りました。
written by Kotaro Shindo